育み隊活動レポート2020 vol.4

アローブミニコンサートTGIF 「テルミンの世界 -新たな挑戦-」


触れずに奏でる“テルミン”という不思議な楽器を知っていますか?

テルミンは1920年にロシアで発明された電子楽器です。手の動きだけで音階と音量を調整するため、音色には演奏者の熟練度や性格までもが表れるのだそう。人の声のような有機的で、レトロフューチャーな音色はどこか懐かしく、一度聴くと忘れられなくなります。

2017年の「Night Libraryコンサート ~ テルミン族の侵略」以来、おおぶの杜育み隊もすっかりテルミンに魅せられ、折々にテルミンコンサートを企画してきました。2021年3月5日に開催されたアローブミニコンサートTGIF「テルミンの世界 新たな挑戦」は、育み隊4回目となるテルミンコンサート。今回はその様子をレポートします。

 


新たな挑戦

もう随分早い段階から、今年度のミニコンサートはテルミンにしよう! と育み隊企画運営グループの意見は一致していました。ただ、これまでと違うのは新型コロナウイルス感染症対策ため、誰もが集える「ふれあいの路」ではなく、ソーシャルディスタンスの確保と来場者の特定ができる、こもれびホールが会場となること。それならば、ミニコンサートながらお客さまがシートでゆっくりテルミンの魅力を味わえる、ちょっとステキな金曜日の夜にしたい。そんな気持ちから絵本の朗読とテルミンの共演を第1部に、2部は楽曲を存分に楽しんでもらうというアイデアが生まれました。

出演をお願いしたのは、“大府でただ一人のテルミン奏者”タカフミエさん。育み隊とは4年来のお付き合いです。「朗読と一緒に演奏したことはないけれども」とおっしゃいながらも、今回のために、橋口かをりさん(ピアノ、ウクレレ)、シオデマユミさん(テルミン、カホン)とのユニット「ダーチャ」でご出演くださる運びとなりました。

第1部のもう一方の重要な役まわり、絵本の朗読は、大府市内外で活躍されている図書館サポーターズの広野悦子さんが快く引き受けてくださいました。実は、広野さん、先述の2017年Night Libraryコンサートを観に来てくださっていたとのこと。ご縁がつながります。

 


コンサートの舞台裏

絵本朗読と演奏とのコラボレーションは、育み隊にとって初の試み。絵本と演奏両方を楽しんでもらえるように絵本を背景に映し出しながら、朗読で物語を引っ張り、場面場面でテルミンによる効果音や楽曲を重ねます。

照明はどのようにするか、演者の配置は? 十分なコロナ対策を取るには――ホールでの新しい挑戦にタカさん、広野さん、アローブのスタッフ、育み隊企画運営グループ、皆で意見を交わしながら細かな打ち合わせをしました。

リハーサルの様子。テルミンと朗読のタイミングを調整します。

半日かけた音合わせでは、タカさんは絵コンテと音源を作成して臨んでくださいました。広野さんは朗読のためのテキストをつくられ、ボイスレコーダーをご持参。コンサートをより良いものにするために真剣に取り組む姿勢は、お二方ともに深く通ずるものがありました。普段のコンサートだけでは見られないそのお姿を間近で見ることができたのは、育み隊にとってこれからも大きな財産となることでしょう。

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